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2020年3月5日(木)日本石材工業新聞社

日本石材工業新聞

日本石材工業新聞

記事抜粋

石材店後継者を対象に研修生募集中

墓石販売で高い実績を持つ石材店より

墓石の営業・提案・施工・経営手法などを学べる

大阪府東大阪市 大阪石材工業㈱

昭和52年創業の大阪石材工業㈱(伯井守社長)は石材の加工から施工までのプロセスを自社で行なっている関西の大手石材店(大阪・兵庫に計7店舗展開)であり、墓石販売において高い実績を持っている。近年では既存墓地の管理・再生事業、墓石のリフォームなど、幅広い角度からのアプローチを展開しており、堅調な業績を見せている。

同社には現在80名以上の社員(パート含む)が在籍しており、社員教育に力を注いでいることも大きな特徴だ。その一環として、石材店後継者の育成にも継続的に取り組んでおり、現在も京都府京都市・柴田石材㈱の後継者:柴田さん、千葉県野田市・㈲杉﨑石材店の後継者:杉﨑さんが同社で墓石の施工・営業等について学んでいる。

同社における石材店後継者の研修期間は3年を基本としており、その中で、墓石の施工・加工・営業等の経験を積むことになる。現在、研修中の柴田さん、杉﨑さんはともに250年以上続く老舗石材店の後継者であり、これまで、柴田さんはシステムエンジニアとして、杉﨑さんは銀行の窓口担当者として働いていた経歴を持っている。家業を継ぐ前に、石材人としての知識・経験を重ねるべく、大阪石材工業㈱の門を叩くことになった。

柴田さんは昨年6月の入社以来、現場での施工業務を学ぶ日々を過ごしている。主に親方に付き添いながら、仕事をスムーズに進められるようにする下準備から墓石の施工、石張り工事なども経験させていただいているという。

杉﨑さんは今年1月に入社。現在は先輩に同行しながらお墓の営業・商談の仕方などを学んでいるという。電話をかけて訪問営業することも始めているとのことで、先輩からのアドバイスを実践に活かすべく「毎日が勉強です」と話している。

ともに修業中の身ではあるが、大阪石材工業㈱での仕事にやりがいを感じている様子が印象的でもあった。

「お墓の施工だけでなく石張りの工事など、さまざまな現場仕事に携わらせていただけることは、実家に戻ってからも役立つ大変貴重な経験だと感じています。ここでは皆さん、ベテランさんであっても、新しいことに積極的にチャレンジしていく雰囲気が強くあり、その姿勢は本当にすごいと思います。一日も早く親方たちの役に立てるよう努力していきたいです」(柴田さん)。

「先輩方は皆さん営業がとても上手で、お客様一人ひとりにあわせた対応・接客姿勢など、本当にすごいなと思います。皆さん、お客様のことを大切に考えていらっしゃり、そのことが会社全体に行き渡っている感じがしています。先輩方から教えていただいていることをしっかりと営業の現場で活かしていきながら、一つひとつ経験を積んでいきたいと思っています」(杉﨑さん)。

大阪石材工業㈱では石材店後継者も社員同様の雇用待遇で受け入れており、今後も定期的に研修生を受け入れていく予定とのこと。石材店のご子息で、墓石販売で高い実績を持つ同社の営業・提案・施工方法などについて学びたいという方は、ぜひ同社へ相談してみてはいかがだろう。

――大阪石材工業㈱では、これまでも石材店後継者の育成に取り組んでいますが、その理由を教えてください。

伯井 あらゆる業界において、各社が切磋琢磨していく状況をつくっていくことが大切だと思います。切磋琢磨していく状況とは、各社の取り組みをオープンにし、それらをもとに、それぞれがレベルアップしていく努力をすること。そうすることで、業界全体が盛り上がっていくことになり、結果として、各社の発展に繋がっていくものだと考えています。

自分たちの敵は同業者ではありません。このような考えのもと、これまでも石材店後継者の方々を研修生として受け入れ、当社の取り組みをオープンにお伝えしてきました。若い子たちが集まらない業界は間違いなく廃れていきます。柴田くんや杉崎さんのように、若い子がこれから頑張っていってくれれば、石材業界は間違いなく活性化していくはず。そのための協力は惜しまないつもりです。

――御社では、かねてより社員教育に力を入れていらっしゃいますが、具体的に、どのような取り組みをされているのでしょうか。

伯井 社員教育で大切にしていることは、みんなが素直で気持ち良く、正直な姿勢を出せる社内にしていくこと。当社では定期的に社員の勉強会を開いていますが、その一つに、毎月一回、社員が最近読んだ本について解説していく、という取り組みを行なっています。

毎月、発表する社員を決めておき、その社員がみんなの前で説明するんです。そうすることで、みんなで様々な知識・情報を共有できるようになり、また、その説明を聞いて感じたことを意見交換し合うことで、みんなの意識や価値観を共有できることにもなります。

社員一人ひとりが共通の知識・意識を身に付けているのとそうでないのとでは全く雰囲気が違ってきます。どんな社員が接しても一定の価値観を共有してお客様に対応できる雰囲気、それが社風やカラーであったりするのですが、ものの品質だけでなく、そういった社風やカラーという品質を上げていくことが大切だと考えています。

また、仕事だけの接点ではなく、人生観や趣味など、社員同士がお互いに持っているものを共有することで、個々の人間力は何倍にも膨れ上がっていくもの。お客様の役に立ち、感謝されるような人が増えていけば、間違いなく会社は発展していきます。

また、社員に対して、ああしなさい・こうしなさいと指示を出すのは楽ですが、それでは人は成長しません。何より、自分で考える習慣を身に付けることが大切になってくるので、そのための教育に力を入れています。そのせいか、ウチには自分自身の個性を思いっきり出しているタイプが多くいますね()

――石材業界も厳しい話題が多く聞かれています。

伯井 社会構造の変化などにより、お墓の簡素化傾向もうかがえますが、供養の心は昔から変わらずに誰もが持っているもの。生活形態の変化などによって、お墓を取り巻く環境も変わってきていますが、お墓自体のニーズが無くなっているわけではありません。

 私たちは納骨のお手伝いをさせていただいて、そのお施主様の家族の中に入っていける存在でもあります。これから亡くなられる方の数が増えていくに従い、納骨・追加彫刻の数は確実に増えていきます。既に建立されている墓石のメンテナンス、改葬のサポート、墓地の管理・再生事業など、私たちができる役割は、まだまだ多くあるはず。当社も、そのニーズに対応できる体制を整えてきていますが、これからという時代こそ、地域に根差した石屋が活躍できる時代だと思っています。

――これからも石材店後継者の方を継続的に受け入れていく予定だと聞きました。

伯井 はい。もちろん面接もさせていただきますが、これから石材業界でお父さんやお母さんの後を継いで頑張っていきたい。そのために、大阪石材工業で挑戦したいという人ならウェルカムです。私たちの取り組みが参考になるのであれば、なんぼでも提供させていただきます。

 ただし、ウチで働く以上、石材店の後継者でも社員と同じ扱いです。いろいろな壁も出てくるかもしれないですが、実家に戻ってから、「大阪石材工業では、こんなことをやっていたよな」「あの先輩は、こう言っていたな」とか、ここでの経験は確実に自分自身の幅を広げることになるはずです。興味のある方は、ぜひご連絡いただければと思います。

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