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大阪本社・加工場

2025.06.30

【質問箱にお答え⑥】「土葬のお墓じまい」ってどうするの?|お墓ディレクター1級が解説!

 

 

こんにちは!大阪石材です。

 

今年の3月にHP内に設置いたしました「お墓のなんでも質問箱」。

 

日頃からたくさんのご質問をいただきありがとうございます。

 

以前は、「生前にご戒名彫刻をする場合の注意点」などをご紹介いたしました。

 

詳しくはこちらから⇩

また先日は、「樹木葬に納骨する時って納骨袋に入れた方がいい?それともお骨のまま?」といった内容を投函いただき、個別でお答えいたしました。

 

今回質問箱から取り上げさせていただくのは「土葬のお墓じまい」について。

 

特に

 

・「土葬の場合って一般的なお墓じまいとどう違うの?」

 

・「費用ってどうなるの?」

 

などのご質問をいただくので、土葬のお墓じまいについて詳しくご紹介していきます。

 

「土葬」ってなに?

 

 

「土葬」は、ご遺体をそのまま土に埋葬する方法を指します。

 

形としてはそのままの状態だったり、「座棺(ざかん)」と呼ばれる棺桶に座って入った状態だったり、ビニールに包まれていたりなど様々です。

 

一般的には火葬されお遺骨が細かくなった状態で骨壺や納骨袋でご納骨されるのですが、土葬の場合はお骨や衣類がそのままの状態で残っていたりします。

 

現在は火葬が主流なので99%は「焼骨」にしてからお墓あるいは供養先に納める形になるのですが、昔のお墓や山手の地域・村だといまでも土葬がございます。

 

「土葬」のお墓の見た目は?

 

「土葬」のお墓の見た目としても、一概には言えません

 

 

⇧の写真のように、初見で土葬だなと分かるケースもございますが、

 

⇧の写真みたく、一般的なお墓に見えてもお墓を撤去してみると土葬だったというケースもあるので、施工してみないとわからないことが多いです。

 

そのため、一度石材店に現地の確認を依頼して確かめてもらうのをおすすめしています。

 

「土葬のお墓じまい」の事例

 

大阪石材は日本全国のお仕事を承っていることもあり、土葬のお墓じまいの実績も多数ございます。

 

その中から土葬のお墓じまいの事例を2つご紹介していきます。

 

1、兵庫県の事例

 

最初は、兵庫県での事例です。

 

 

こちらは一目見ると土葬であることがわかるような石が積みあがった形でした。

 

小型のショベルカーで上の石をどかして、2,3m程掘り進めました。

 

 

すると、衣類と併せてお遺骨が出てきました。

 

 

棺桶には入っておらず、ビニールのようなものに包まれて埋葬されていました。

 

 

掘り出したスペースに献花させていただき、土を戻しました。

 

2、島根県の事例

 

先日、島根県出雲市で担当させていただいた事例です。

 

当初確認させていただいた時は一般的なお墓だと見受けましたのでそのままご契約させていただいたのですが、いざ撤去してみると納骨室であるはずのものがかなり深く「土葬」であることがわかりました。

 

 

また、棺桶にも入っておらず何かで包まれた形跡もなかったので、そのまま埋葬された形でした。

 

 

お骨上げをさせていただき、普段のお墓じまい同様真砂土(まさど)を追加して終わらせていただきました。

 

「土葬のお墓じまい」の注意点

 

ほとんどの場合、お墓じまいには「改葬申請」というお骨を動かすにあたっての手続きが必須となります。

 

土葬のお墓じまいに関しても段取り的には同じなのですが、1つだけ違う点がございます。

 

 

「再火葬」の必要性です。

 

冒頭でもお伝えした通り、一般的には火葬でお骨を細かくしてから埋葬されるのですが、土葬の場合はお骨が本来の大きさのまま残っていることが多いです。

 

全てのパターンに当てはまるわけではないものの、基本的に改葬の場合は「焼骨(火葬後のお骨)」しか受け入れられないので、お骨上げをした後に再火葬する必要がございます。

 

また「土葬のお墓じまい」は非常にセンシティブな案件で、対応させていただいた件数は多いものの、改葬などの後処理に関しては自治体によっては前例がないため判断を下せないとのお話をいただいたことがございます。

 

ご供養関連の唯一の法律である「墓地、埋葬に関する法律(墓埋法)」でも、

 

この法律で「改葬」とは、埋葬した死体を他の墳墓に移し、又は埋蔵し、若しくは収蔵した焼骨を、他の墳墓又は納骨堂に移すことをいう。

 

という記載のみで、細かく定められた規定等がございません。

 

そのため、各市町村・自治体・お客様のご意向によってかなり左右されることをご了承ください。

 

「土葬のお墓じまい」の費用は?

 

「土葬のお墓じまい」でも一般的なお墓じまいとそこまで変わらないのですが、上の写真のように小型のショベルカーなどの器具を使う場合は費用が嵩んでしまう可能性がございます。

 

また焼骨の改葬であればそのまま供養先に納められるものの、場合によっては一度火葬する必要がございますのでそこで費用がかかります。

 

お客様のお墓によりけりなのですが、こういった所から「土葬のお墓じまい」は若干高くお見積りさせていただくことがございます。

 

「土葬のお墓じまい」は大阪石材まで

大阪石材の大阪本社・墓石加工場

 

今回は、大阪ではあまり見られない「土葬のお墓じまい」についてご紹介いたしました。

 

「土葬のお墓じまい」は手続き関連が非常に難しかったり、現場が生々しかったりとハードルが高い案件になります。

 

途中でお客様が憔悴されるケースも少なくないので「もしかしたら土葬かもしれない」と懸念を抱えられている方は、お気軽に大阪石材までご連絡ください。

 

質問箱はこちらから⇩

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